ミロク製作所

MESSAGE

先輩からのメッセージ

仕事は裏方でも、関わった仕事は
世界にその名を轟かせる

森田修二

もりたしゅうじ

資材部購買課

木材への造詣とコミュニケーションスキルを買われて

仕事のきっかけは百人百様。特にミロク製品は生活に馴染みのあるものではないため、ここに至るまでの道は千差万別です。資材部配属の森田は、高知大学大学院研究所 × ミロクテクノウッドが共同で研究・開発を行っていたチームの研究員として開発に携わっていました。それがきっかけとなり、修了後にミロク製作所に入社。すぐにミロクテクノウッドに出向し、13年間トヨタのハンドル製造に携わることに。ミロク製作所に戻ってきてからはまだ2年目。「実はまだ新人なのですよ」と笑う。

ミロク製作所資材部では生産に必要な資材を外部業社に発注し、納品されたそれらの品質を確認する業務を行っています。一見すると地味な作業にも見えますが、そもそも良質の資材がなければ製品は作れません。製品を作ったあとの試射で破損したり最終検査で不適合になったりすればその分コストがかかりますし、最終的にはお客様に迷惑がかかります。

「資材を見極める」ことは、製品の最終段階に関わる大事な作業。生半可な覚悟ではできないのです。さらに、多種多様な外部業社とのやりとりを続け、それぞれと良好な関係を築き上げ、多岐に及ぶ発注した資材をすべて納期通りに納品してもらうには相当のコミュニケーション能力が必要になります。

今までの経験を活かしながら
「銃」という新しい分野へ

「納期どおりに入荷する事が重要ですが、入荷が遅れることもあります。ただ黙々とリストに向かっていると思われるかもしれませんが、資材そのものへの好奇心はもちろん、実は人と関わるのが好きな人に向いている仕事だと思います」

ミロクテクノウッドに出向していた頃はひたすら木材について実験、加工方法の研究をしていた森田。外部スタッフと連携しながら業務に向かうことも多かったと話します。そういったこれまでの経験を見込まれて資材部に配属となり、ミロク製作所に戻ってからは、海外の木材加工業社の工程視察の為に海外出張にも赴きました。

「おかげさまで、今までの経験を活かしながら『銃』という新しい分野での仕事ができ、視野が広がっています。こういった分野の壁を超えて新しい経験をさせてもらえるのは、多方面に広がるミロクグループの魅力ではないでしょうか」

目標は台木の品質を安定させる工程を作ること

今、森田が力を入れているのは、「木材の課題解決プロジェクト」。天然資材ゆえにどうしても出てしまう木材の質のばらつきや不安定さをコントロールし、製造中に不良になることを防ぐためのプロジェクト。また、森田は「台木のグレード判定士」を目指していると話します。

「今までの知識や経験、そして培ってきた人脈を駆使して不良資材を見分け、品質を安定させる工程を作ることを目標としています。社外の研究機関へも相談し、より良質な木材を選び取るための手段を確保する試みです。自然界にあるものをコントロールなどとはいささか不遜ですが、ある程度のクオリティが確保できれば、木材資源をもっと広く活用できますから、夢が広がる業務ですよ」

のびやかな空気の中で、粘り強くトライを重ねる

華やかな表舞台だけではないものづくりの世界。ですが、裏方ならではの喜びもそこにはあります。ミロクテクノウッド時代に森田が携わった竹のハンドル開発によって、ものづくりに関わる人を表彰する「ものづくり日本大賞の第5回優秀賞」に選ばれました。仕事自体は裏方であっても、携わった製品は日本国内のみならず世界中に広がります。

さまざまな機能を持ち、それに対してたくさんの加工方法や部品、素材の選択肢がある製品の研究・開発を進めることは容易ではありません。しかしミロクには、失敗を恐れずにチャレンジを推奨する風土があります。諦めずに、粘り強く、挑戦を重ねていくことで、確実にステップアップしていく森田のこだわりは「答えが出るまで諦めずに、トライを続けること」。

「自分の出身は高知県外ですが、高知の人はすごくオープンで親切に接してくれます。そんな『人の良さ』が、ミロクに流れるのびやかな空気も醸成しているのではないでしょうか。研究開発は短期間で結果を出せる仕事ではありませんが、一人一人が、地道に粘り強く業務をこしながら成長し、やがて大きな結果に結びつけることができる会社。それがミロクなのだと信じています」