ミロク製作所

MESSAGE

先輩からのメッセージ

それぞれの部署の「職人」が、
それぞれに世界一を目指す

横山純一朗

よこやまじゅんいちろう

営業部保管船積課

梱包・出荷のエキスパート。彼もまた「職人」

「ものづくりの会社」といえば、製造職人を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、職人あっての製造会社ですが、社内には事務や営業などさまざまな部署があり、それぞれの仕事のプロフェッショナルがいます。営業部保管船積課に配属されている横山は、完成銃の梱包や出荷作業のエキスパート。その着実な仕事ぶりは、この部署の「職人」と呼べるでしょう。

横山は、2004年「ミロクテクノウッド」に入社。2008年にミロク製作所に転籍となりました。転籍した当初は、主にアメリカ向けに梱包作業を行っていたと話します。

「完成銃をストックとバレルに分解し、サビ止めの油を塗布。付属部品とともに、それぞれの銃にあったケースに詰めて梱包していきます。2年目はヨーロッパの担当になり、国ごとに製品の仕分けを行う業務も担当し、さらにこの年にはフォークリフトの免許を取り、出荷作業も行えるようになりました。今は、アメリカとヨーロッパ、それぞれの梱包確認や出荷作業を行っています」

さらに、横山は通関業務も兼任しています。出荷相手先は海外がメインとなるので、個数などをミスすると、たとえ悪意がなかろうとも「銃の密輸」とみなされてしまう場合があり、間違うことは許されない神経を使う作業です。梱包やフォークリフトも同じこと。梱包に間違いがあれば銃として使用できないものになる場合がありますし、出荷の際には損傷などが起きないように慎重に作業を行います。

新人から、いきなり「先輩」へ
人に教えながら成長を

横山の仕事が信頼できるものとするエピソードがあります。それは、入社2年目の時、それまでいた先輩たちが異動や退職でいなくなり、代わりに異動してきた社員に作業を教えることになった時のこと。

「相手は自分よりも社歴の長い先輩たち。中には自分の父親と同い年の人もいました。自分はそれまで『教えてもらうこと』はあっても、『人に教えること』はなく、初めての経験でうまく説明ができるか、話を聞いてもらえるか不安でした」

案の定、最初は子供扱いだった横山。ですが、実際に一緒に作業を行い、丁寧に説明をしているうちにいつの間にか「先輩」と認められるようになりました。これは、横山が真剣に仕事に向き合いながら人と接してきたからに他なりません。

「今は、後輩たちがさらにその後輩に指導をしている姿を見ることがあり、とても感慨深いです」

世界⼀の品質と技術⼒を⽬標に

近年、「日本の工業製品にかつてのような勢いがなくなった」と言われることも多いですが、メイドインジャパンの『ミロク銃』は海外のお客様から大変喜ばれています。ユーザーからの喜びの声を聞くと、その期待を裏切らないためにも品質管理は徹底して行っていかなければいけないと、社員一同が気を引き締めています。そんな中で出荷作業を担っている横山は、「『鉄砲と言えばミロク』と誰もが思う会社でありたい」と夢を語ります。

「近いうちに『世界のMIROKU』と誰からも呼ばれるようになりたい。そのためには、海外の競合他社を圧倒する世界一の品質と技術力を持つ会社になることです。夢が実現した時、その一端を担っているのだと胸を張れるように、日々精進していきたいと思っています」

世界に名を馳せるMIROKUブランドの一員として

ミロク銃のユーザーの中には、20年、30年と長く製品を愛用してくださるお客様もいます。そして、世界各国に銃の製造会社がある中で、ヨーロッパなど海外から修理の依頼がくることも珍しくありません。日本だけにとどまらず、「ミロク銃は特別」だと世界中の人から愛され、確固たるブランドを作り上げてきました。

「『ミロクブランド』が世界から評価を受けているのだと考えれば、梱包にしろ出荷にしろ、なにひとつ手を抜くことなく真摯に業務に励まなければいけないと気持ちが引き締まります。歴史ある会社ですが、若手でも意見が通りやすい環境もあり、『ミロク維新の会』という、労働組合、管理職、経営陣の有志で取り組んでいる改善活動の中には、会社のトップと直接意見交換ができる場もあるんです。歴史と伝統を踏まえながら、ブランド価値をさらに高めていく一員になれる、そんな職場はちょっと他にはないと思いますよ」